前から予想してきたことだがアポイントに保険診療の占める割合が多くなってきた。
特に顎変形症が多くなっている。今までならばやらなかった人や、この程度では抜歯ケースで矯正のみで治すといったケースが顎変形症手術に流れていると思われる。
骨格に異常があるのに抜歯して姑息的に治すより、根本の顎の大きさや位置関係を手術で治す方がよいに決まっている。
しかし以前は外科の手術の発達が十分でなく矯正歯科はあまり外科に頼ろうとしなかったように思う。
しかし近年外科の技術は向上して、下顎は当たり前、上顎、更には上下顎同時手術などは平気で行われ、当院の患者さんもそれらの手術を受けて帰ってきている。
今日、顎変形症として検査した24歳女性は昔だったら下顎だけの抜歯で矯正だけで治療を済ませていたかもしれない。
でも手術を受けてくれれば、抜歯せずに咬合を作り上げることができ、さらに顔つきにも満足するだろう。
治療費のこともあり患者さんの選択は外科併用が多くなっていくだろう。保険制度はころころ変わるから今後、どうなっていくのやら分からないが、その制度のもとでできる限りやっていくしかないと思う。