マルチブラケット装置で治療中、歯肉上の歯冠部の様子は見てすぐわかる。
叢生が改善しているとか、咬合が改善してしてきているなど見て確かめられる。
しかし歯根吸収や歯根の平行性などはレントゲン写真を撮影しないとよくわからない。
アナログのX線写真だった旧診療所の時は3か月に1回上顎前歯部のデンタルX線写真を、1年に1回パノラマX線写真を撮影してきた。
そうすることで、歯根吸収や歯根の平行性の問題に対応してきた。
仮診療所になってからはデジタルX線写真(パノラマ、セファロのみ)になったのでデンタルX線写真はやめて、パノラマX線写真を半年に1回撮影することにした。
今日は14歳男子の非抜歯ケースでマルチブラケット治療が半年が経過して、デジタルパノラマX線写真を撮影した。
デジタルだからすぐに画像を見ることができた。歯根吸収は問題なかったが、歯根の平行性については右上第2小臼歯と左下第一小臼歯が良くなかった。
早く見つけてブラケットの位置を変えれば治ることだ。
レントゲンで問題だった歯を口の中で見ても、歯肉に埋まっている部分が多く、原因がつかみにくかった。
だから、レントゲンで見たかこそ分かったという状態だった。早速、ブラケットの位置を変更して治療を進めていった。
やはりデジタルレントゲン写真は仮診療所でも設置して良かった。