1998年初診、その時6歳9カ月の女子を今日治療終了とした。
年齢は20歳になっていた。
症例はきびしい上顎前突、6歳で早いとは思ったが、オーバージェットの減少目的で下顎の前方誘導、成長のためにプレートを装着した。
6年近くプレートを使用して、オーバージェットはかなり改善して、永久歯列となった。しかし口元の突出はある。
再診断で非抜歯、抜歯の問題が当然起こり、半年ほど保留になっていたが、抜歯によりマルチブラケットでの治療を行うこととなった。
マルチブラケットによる治療は1年10カ月ほどで良好な結果が得られた。
そしてクリアリテーナーにより保定を行った。最初の1年はよくリテーナーを使ったが、2年目からは使用が悪くなった。
しかし比較的よく安定していた。それからはリテーナーなしで1年毎に観察してきた。今日でリテーナーを使わなくなって4年近く経つ。
仕上げより、ややバイトが深くなり、右下側切歯に捻転が表れたものの、臼歯部では抜歯部位もしっかり咬合し、智歯まで全部のはえて良好に咬んでいた。
今日で14年近くの治療を終了とした。通算の来院回数は83回だった。矯正治療ってそんなもなかな。