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治療方針の再々検討

先月に検査をした31歳男性の治療方針が決まらずまた次回までの検討になった。

症例は上顎前歯が叢生状態で4本注3本が失活歯、下顎前歯は3本、臼歯部は両側とも良く咬んでいるが、緊密に咬み過ぎているくらいだ。

そこで、なんとか矯正治療なしで上顎前歯部だけの補綴処置でなんとかならないものかと幸歯会の先生方に相談した。

そうしたならば、矯正で上顎歯列を側方拡大して歯前を排列しなければば、良いものはできないと言われてしまった。

そこで患者さんには上顎を側方に小臼歯部で2ミリ、上顎両側側切歯をそれぞれ1ミリ弱細くし、下顎はそのままの案でセットアップモデルを製作し説明した。

一応、この案で了承していただき、側方拡大装置を付けるためのセパレーションを前回行い、準備した。

そして今日になり、患者さんから、質問、提案があった、下顎の歯が1本足りないので上顎の歯を1本(何度も治療している右上側切歯)を抜歯するのはどうだろうかと。

また、いりいろと調べてきたようで、失活歯は治療してもあまりながく持たないといわれていることも心配していた。

私は上顎の前歯を奇数にして並べるのは、おかしなことになると説明した。しかし絶対に否定する根拠はないと思う。

なにより、せっかく患者さんが考えてきたのだから、その通りにやるにしてもやらないにしても、納得して進んで行かなければならないと思う。

だから、今日はセパレーターをはずし、上顎前歯部のレントゲン写真を撮影し、再度セットアップモデルを作ることにして次回また治療方針について相談することにした。

これらは全部、以前いただいた診断料の範囲で行っている。

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