当院では外科ケース以外マルチブラケット装着時には第一大臼歯にバンド(コンバーチブルブラケット)して、第2大臼歯には装置をつけない。
しかし、仕上げにどうしても第2大臼歯までつけないとうまくいかない。だから大人では装着後1年過ぎたころにつけることが多い。
低年齢では、なるべく十分に第2大臼歯がでてきてからバンドにより装着しようとしている。
でも十分に化がはえてこないことも良くある。
その場合はダイレクトボンディングで行う。それは簡単で、歯肉を傷つけなくて良いが取れやすくてこまる。いろいろと接着を工夫するが、やはり取れてしまうこともある。
だから、困難でもできるだけバンドにしている。
今日は、先日ダイレクトボンディングでチューブが脱落してバンドの換えた患者が急患として来院した。バンドの周囲の歯肉炎であった。
バンドをつけて時に、それば起こる可能性があることは伝えるが、実際に起こる頻度は多くないと思っていた。
しかたなくバンドははずして、チューブをダイレクトボンドして対応した。
歯肉炎には超酸化水でゆすぐこと勧め、ペットボトルに入れて持って帰ってもらい家庭で使ってもらう。そうすれば2日くらいで改善することが多い。
今回も歯肉炎のことはあまり心配していないが、またチューブがはずれなければよいがと思っている。