初診時7歳、現在38歳の患者が今日来院した。以前にもブログに書いた記憶もあるが、現在は半年に1回の定期観察を行って、咬合の観察や歯石の除去を行っている。
初診時の症状は混合歯列期のきびしい上顎前突であったが、ヘッドギア(現在全く使っていない)やバイトプレートである程度改善して永久歯列になって、非抜歯で良好に動的治療を終えて保定に入った。
良く治っていたので、日本臨床矯正歯科医会の症例展示に展示したら、雑誌に投稿するように言われて、臨床論文として投稿した。
それもずいぶん昔だと思っている。その後も1年に1回の定期検診にはよく来院してくれて、非常に長期の治療後を観察させてもらっている。
最近では臼歯部の咬合は安定しているように見えるが、下顎前歯部の叢生はひどくなり、それに伴い上顎前歯部にも及んで来始めている。
歯周組織に問題が生じてきているのかもしれない。そこで再度の検査や矯正治療という話も出てきている。
しかし、すぐに装置をつける気にならないのも当然であろう。半年毎に来るたびに診ると悪化しているように見えるので所見を伝えている。
次回は再検査ということになるのかもしれない。