初診時9歳で歯槽性の上顎前突であった男子が今日来院した。
今年3月の診断で、前歯部がかなり離開していたため、上顎のみマルチブラケットを装着した。
5か月程度でかなりオーバージェットは改善してマルチブラケットは撤去した。
そこで保定と、さらなる上顎前突の治療のためプレートを装着した。
プレートに決める時、今までの態度や口の中の環境からなくしはしないかと心配した。
しかし、口腔内は汚いし、管理を注意してプレートに決めた。
案の定、1か月もたたないうちになくしたという電話が入った。さらに1週間ほど経っているという。
なくした状況は外食でプレートを紙に包んで更の上にのせるという、一番悪いパターンだ。
診てみれば、オーバージェットは大きく、歯間の理解もある。再度プレートを作るのに抵抗はあったが、歯磨きも悪いため再度ブラケットもつけたくない。このままにしておけば初診の状態に戻ってしまう。
結局、もう一度プレートを作り、今日セットした。
もちろん注意したが、1ヶ月後くらいに、またブログに書くようなこといならなければよいが・・・
という施術者の言い分だけを書いたが、10歳くらいの男の子がプレートをしっかり管理できないだろうな、家庭でたいへんだろうな、とも思っている。
協力の要らない固定式の装置も考えなければならないかもしれない。