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2011年12月10日の記事

右上犬歯がでてこない2011/12/10

初診時8歳7カ月女子で名古屋の矯正専門医から2008年4月に依頼されて診療することになった。

初期では前医の方針に従って拡大プレートの続きを診ていたが、拡大しても非抜歯でまとめられない可能性も考えて、積極的に拡大しないで観察してきた。

昨年再診断して抜歯ケースとすることを決めてのでプレートは中止した。

そして現在12歳、乳歯は1本もない。左上犬歯は唇側にとびだして出てきた。しかし右上犬歯はまだ出てこない。

パノラマレントゲンを6カ月に1回撮って変化を観察しているが、出てくる動きが少ないように見える。そして右上側切歯の歯根部分に犬歯の歯冠が重なって映っている。

重なって映っているだけで、歯根吸収は起こしていないと考えているが、はっきりとは分からない。

そこで、治療方法だが、犬歯は動き、側切歯の根吸収はないと決めてしまえば、第一小臼歯を抜けば、そこにはえてくるとおもわれるので一番楽である。

埋伏犬歯を開窓、牽引して動きを確かめるのもいいと思う。しかし改装や矯正装置が必要となる。

またCTレントゲンで側切歯の歯根吸収がはっきりすれば治療方針が立てやすい。しかしどこに撮影を依頼したらよいだろうか。

色いろと考えてしまい、結局また半年間の観察となった。今度診る時にその犬歯が少しでも粘膜を破って出てきて来てくれていれば一番良い結果となる。

治療について

ブログ2011年12月|17:08:19

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