毎日の診療で気付いたこと

ブログ記事 合計 3530

自身が気にならない上下顎前突

今日の診断は17歳男子で上下顎前突だった。

初診相談で、患者自身はあまり気になっていないが、母親が口元の突出を治せないかと連れてきたケースだ。

上顎正中や前歯部に隙間があり、そのあたりは本人も多少気になっているようだった。

母親の説得で、検査診断は何とか行った。

検査の結果では形態的には明らかに骨格、加えて歯槽性の上下顎前突だが、口唇閉鎖機能は問題ない。

口元を後退させる方針には必ず抜歯が伴う。

そこで診断と治療方針では、患者本人の意向を取り入れて、上顎前歯の空隙の閉鎖のみを短期間で行う案を提示した。

そして今日の診断に至ったわけだが、本人は口元はもちろん、上顎前歯の隙間さえあまり気にならないようだった。

相談の結果は今回はなにもしないことになった。

これも良い結論だったと思う。機能的にあまり問題がなく、口元の突出を気にしていないケースに抜歯をする治療案は私には出せない。

治療について

MENU
PAGE TOP