毎日の診療で気付いたこと

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6年ぶりに来院

先日、再治療したい旨の電話があり、6年ぶりに今日来院することとなった。

初診は2000年で10歳の女子。主訴は正中離開と上顎両側側切歯の舌側転位だった。4年ほど観察して再診断した。

結果は抜歯しての治療の案を出したが、抜歯がいやで上顎のみブラケットをつけて8カ月ほどの動的治療で終了した。その後1年ほど保定はしたが、来院されなくなっていた。

診てみると案外安定している。リテーナーは使っていないというのに比較的よい咬合をしている。

写真や模型を比較してみると、ワイヤーで仕上げた直後より落ち着いて咬んでいる様子が分かる。

先日の大阪の大会で見た長期の予後症例と似ている。

私は、これくらいでもいいのではないかと思って話したが、今の気持ちは抜歯してでも治したいようだ。

やはり、じっくり相談するためには資料が必要だ。そこで矯正を行いたい気持ちを確認して一通り検査をした。

資料を採ってみても、そこを治したいのかよくわからないくらいだ。

そういう時には多分に気持ちの問題がある。診断の時に治療をする、しないから相談初めて、するのなら満足のいく結果をもたらすような結果を出したい。

治療について

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