2012年4月11日の記事

先日、初診相談、続いて検査を行った、２８歳女性を昨晩の幸歯会で相談した。

初診時、当院を訪ねる前に他の矯正専門医に相談している。

そこで前歯の２本の出ていたのを差し歯で治してあることについて、今後の治療がやりにくくなることについてさんざん言われてきたようだ。

私もまさにその通りの意見なのだが、同じに批判していては患者さんも困ってしまうだろうと、差し歯をはずさなくてもなんとかするような案もだして、治療するような説明をした。

しかし、検査の結果は歯冠軸と歯根軸の角度をかえてあるだけでなく、根菅治療が問題で、根尖病巣があることがX線写真で認められた。

そこで、一般歯科の先生の意見を求めるために幸歯会へ資料を持っていった。

やはり２本とも根菅治療をやり直して仮歯を入れてから矯正を始めるという最初に相談した矯正歯科医からの説明通りになってしまった。

その差し歯の処置は６年前に東京へ２回通院するだけで行われたそうだが、その時は見た目が良くなっていてもその後に厄介なこととなった。

その処置を行った歯科医を非難したくはないが、患者さんには事実を説明しなけらばならないだろう。そんなことを経験すれば歯科医療への信頼を取り戻すのは困難だろう。

しかし私は矯正歯科の立場でこれから一生懸命治療して良い結果を出して信頼を取り戻すしかないだろうと考えている。

治療について

｜ブログ｜2012年4月｜19:37:43