ここ最近、顎関節の相談がなくスプリントを作ることもなかったが、先週、左顎関節部の痛みを訴えてきた22歳女性にスプリントを作製した。
その患者さんは15歳で空隙歯列で当院で矯正治療を行っている。1年3ヶ月ほどで動的治療を終えて保定となった。
しかしリテーナーの使用は良くなく、来院もあまりされなくなっていた。
しかしたまに見せてもらった時に、不思議に安定していた。このようなかみ合わせはリテーナー使っていなければ絶対に戻ると思っていた・・・・。
でも良好な結果に終わっていることでことで、不定期な来院になったものの、新患を紹介してくれたり、自分に顎関節の不調を相談しに来たりしている。
そして、スプリントを1週間使った結果を今日診せてくれた。使用開始3~4日で症状は消退したそうだ。
顎関節の講演を聴いた時にはスプリントの効果は疑問として、痛みには鎮痛剤「カロナール」を処方だった。だから、その薬も投与したが、その薬は飲まなかったそうだ。
だいぶスプリント装着前、長い間痛みに苦しんでいたようだから、スプリントの効果と考えたい。
当院のスプリントは下顎に装着して、まず患側を挙げて、その次に反対側も挙げるというような独自と思われる方法で対応している。今回もそのように行った。
まあいい結果になって行くことは、けっこうな事だが、必ずしもうまくいくケースばかりではないので常に努力していかなければならないと思っている4。