2005年初診時15歳の女子高校生だった。
下顎が左に偏位しているため顎変形症として治療していった。
術前矯正約1年を終えて下顎の手術をしてもらった。
手術から帰ってきた時は顎の偏位も修正されて、咬合も良好だったが数ヶ月するとまた左へ偏位していった。
術後矯正で対応したが、十分な結果はでずにマルチブラケットを撤去して保定に入った。
リテーナーの使用も悪く、咬合も安定せず舌癖がでたりしてこまった。
しかし、患者さんはそれほど気にしていなかったため、観察の間隔を半年、1年と延ばしていった。
今日でほぼ5年経っていた。
今日の観察では4月から歯科医院に勤めて、もうすでにやめているという。
しかし、歯科医院で歯科の知識を身に付けたようで、う蝕については過剰に心配していた。
リテーナーも使うつもりもないようだし、現状に不満もないため終了とした。