2008年初診時、8歳、女子、主訴は舌癖による開咬だった。さらに上下顎前歯は唇側傾斜していて口元が出ていた。
まずはⅠ期治療で開咬改善を、そして永久歯にはえ変わった後に抜歯により口元の改善が必要であろうと伝えてあった。
タングクリブと癖を直す訓練で開講状態は改善した。
その後プレートでその状態を保持して、永久歯列へのはえ変わりを待った。
改善した後3年ほど経ち、今日見たときには永久歯列になっていた。
咬合も開咬には戻らず安定した咬みあわせだった。
しかし、予想通りの上下顎前突の状態だ。これをどうするか相談した。
当院とするとⅠ期での治療は十分な成果をだしている。抜歯を伴うⅡ期のマルチブラケットでの治療は患者さん側の選択となる。
ここでは、上下顎前突に対する認識が次の治療に進むかどうかの分かれ目になる。
学校検診の不正咬合で指摘するようなことではない。
今からが治療可能な時期となってきたと説明した。いつまでに治療しないと治らないというものでもない。
しかし、今から数年のうちにおやっておくことが一番速く案安定した状態を築けることは確かだろう。
抜歯をしなければならないので本人の自覚がなければできない。