マルチブラケットで仕上げて行く時に当院では6カ月に1度パノラマX線写真を撮影している。
デジタルにならなかった時期は前歯部の歯根吸収を診るためにデンタルX線写真を3カ月毎に1枚撮影し、パノラマは1年に1枚だった。
しかし、デジタルで手軽に撮れるようになり、被曝量も非常に少ないので現在のような撮影の仕方になった。
今日は18歳の高校生で仕上がりが近くなってきたマルチブラケット開始1年3か月の患者が来院した。
そこで撮影してみると、歯根吸収はほとんど問題なかったが、右下中切歯の傾斜が気になった。
レントゲン写真でみるとはっきりするが、口腔内で歯冠部だけみているとなかなか気付かない。
そこで、さっそくブラケットをつけ直して、その歯の傾斜を治し、歯根が平行にしあがるように治療を進めた。
先日、レントゲンがうまく作動しなくて困ったが、直ってみると、やはりデジタルにしてよかったと再度認識した。