24歳女性の診断を行った。症状は反対咬合であった。。
大人の反対咬合は最近は顎変形症として健康保険で手術を伴う治療することが多くなってきている。
今日のケースが、もし矯正治療のみか手術かを決める診断だったならば、それは難しくいろいろな治療方法を検討したであろう。
しかし、初診時に患者さんの希望する外科併用の矯正でほぼ流れが決まっていため、今日の診断は特別考えることもなく、形式的な資料採得、外科ケースの確認の流れになってしまった。
そういうことになるのは、保険治療が外科手術をすることを前提としており、途中で止めたり、矯正のみの治療になったりした場合には、返金、精算など面倒なことになる。
だから、初診時にかなりしつこく外科手術に対しての考えを聞くことになる。
そこで方向が決まってしまえば、診断として考える要素はとても少なくなる。
だから、この制度がおかしいことは明らかだが、このようにしなければ適切な運用ができなくなることも事実だろう。
そんなことでまた外科ケースが1例増えた。