1996年初診、その時12歳の反対咬合の女の子が29歳になって、外科矯正の相談に来た。
12歳の初診時から将来の成長が心配で、当時のやり方とすれば当然な抜歯による矯正をためらっていた。
気休めだったかもしれないがまだ当時は使っていたチンキャップを1年ほど使ってみたりした記録がある。
15年前に再診断をして外科矯正の話をして成長の観察となり。その後2回くらいでカルテが途絶えている。
そして今日、外科手術の相談にきた。
もう成長がないから、当時の考えでいけば抜歯ケースとして反対咬合は治せる。
しかし、顎の左へのゆがみもあり、手術が発達し、健康保険でも矯正ができるようになっているため、手術に同意すれば、その方向で治療していく説明をした。
今日の決定はなく帰って行ったが、外科手術を行うことになるのだろう。
日々臨床を行っていると矯正治療はあまり進化していないように見えるが、このように15年を振り返る機会があると15年の変化はけっこうあると思われる。
しかし、このところ顎変形症のケースが増え始めてちょっと気になっている。