一般歯科医院へ、日曜などに定期的にアルバイトの矯正歯科医が来てその日だけ矯正治療をする診療形態はよくある。
私も大学の医局員時代、土曜日に行っていた一般歯科があった。
今日の初診相談は高校2年生の女子、主訴は叢生だが、小学生の頃、そのような矯正治療を受けたということだ。
そして、担当の矯正歯科医が説明もなく交替したことに不信感をもち、その歯科医院には今回は相談に行かずに当院を訪れたとのことだった。
ここで再度の矯正をしようと考えているのだから、小学生の時の治療がうまくいっていなかったということであろう。
そして、担当医が変わることも、私たちからすれば、いいこととは思わないが特に違和感はない。
しかし長期にわたる治療を担当してもらえると思っていた患者さん側からすれば不信感をもつのだろう。
たぶん近所で虫歯の治療もやってもらえ、矯正も都合のよい曜日にやってもらえるので治療をうけるのだろうが、そのようなディメリットも十分理解したうえで、選択してほしい。
だからこそ専門医として開業しているものは、長い矯正治療に責任をもって臨める気持ちや態勢を整えていかなけらばならないと思っている。