今日の新患は高校2年生男子、主訴は叢生で矯正治療では特別に書くこともない。
しかし、歯の色については典型的なテトラサイクリンによる変色と思われた。
上顎中切歯の歯頚部、第1、第2小臼歯は歯冠全体、第一大臼歯は変色していない。
問診していくと、胎生期には特に薬剤を飲んではいなかったが、生後すぐに耳鼻科系の疾患で薬を飲んだとのことだった。
膿が出ていたなどとの話も聞けたので当然抗生剤が投与されているはずだ。
教科書では見たことがあったが、こうも典型的に歯にその時の生育状況を示すものが現れるものかとあらためて驚いた。
前歯部があまり変色していないことがまだ幸いかもしれない。最近はそのような状態に対してもホワイトニングの効能を聞いたことがある。
矯正治療で小臼歯は抜歯することになるのかもしれないが、残った小臼歯を矯正後、きれいにできないものかと考えている。