昨年秋に33歳の女性が床矯正で長期間治療していたが、治療完了の見通しがつかないので相談に来院された。そのことは、当時のブログに書いた。
上下顎歯列ともに側方に極端に拡大され、治療前の模型は軽度な叢生なのにかなりの空隙歯列弓になっていた。
さらに前歯にインプラントが埋め込まれていたため、治療方針にはたいへんこまった。
結局、マルチブラケットで正中をなるべく合わせながら、スペースを閉鎖していき歯列弓形態を整えながら咬合関係を作り上げていった。
正中は少し合わなかったもののすべての空隙は閉鎖、咬合関係も良好になってきた。
そして治療1年2カ月が経過した今日ブラケットを撤去して保定に入った。
この患者さんは歯科衛生士で歯科の知識はあるはずなのに、このような経過をたどってしまった。
でもなんとか、まとめることができたことは幸いだった。
そして歯科の仕事のなかできっと自分の受けた経験を、他の患者さんに役立ててくれるだろう。
これから、ホワイトニングとインプラントの上部構造が仮歯なので仕上げると言っている。
特にインプラントについてはうまくいってくれることを願っている。