今日は19歳女性の顎変形症の手術後のマルチブラケットを撤去した。
その患者さんは高校入学後、開咬と八重歯で相談に来院された。
その時点では何とか抜歯ケースとして矯正治療が可能と診ていた。
しかし、パノラマレントゲン写真を撮ると関節頭に吸収が認められる。
そこで、横浜労災病院口腔外科の亀井先生に依頼した。
1年ほどのスプリント療法で、顎関節は落ち着いたとのことで、矯正治療の開始の相談になった。
その時は、まだ仮診療所で、その待合室で、患者さん、ご両親、亀井先生、私とみんなで意見を出し合った。
結局、本人の希望で外科併用ということになった。
術前矯正が進み、手術直前に再度、矯正だけでできないかという話が、術者の方から持ち上がった。だが最初の方針通り外科手術が行われた。
上顎、下顎、さらにオトガイ形成と行われた。
その後、術後矯正期間の半年がすぎて、やっと今日ブラケットをはずすことができた。
長かったこともあるだろうが、その整った口元に、付き添いのお母さんが感激していた。
当方も、長い期間かかったので、主な治療が良好に終えてホッとした。
元のかみ合わせが開咬だから、安定が心配だ。今後とも注意深く見て行こう。
治療について