午前最後の矯正相談は、34歳女性、主訴は正中の不一致、顎がずれているという。
診ると、左の側切歯がクロスバイトになっていて、正中が2ミリほど左側変偏位していた。
既往歴を聞くと、反対咬合だったそうだ。
それを幼稚園から小学校にかけて最初の治療、そして高校の時二度目の治療を行った。
保定は十分に行われなかったそうだが臼歯部は両側とも安定していた。
そのクロスバイトを治しても、必ず正中が一致して顎の歪みが治るという保証はない。
しかし、それを直せば正中が良い方向に向かうかもしれない。そんな説明をした。
顔の歪みは手術するほどでもない。
相談の上、そのクロスバイトを治すことになった。
治療は極簡単なことだが、結果が望んでいるようになればいいなと思っている。
3度の矯正こそ保定をしっかりと行うように話しておいた。