
2010年、初診で年齢は19歳10か月、女性。
開咬を伴う上顎前突でオーバージェットが13ミリと非常に大きく、診断では外科併用の提案した。
しかし、外科をしない治療を希望された。
矯正だけでは限界がありオーバージェットが残ってしまう可能性を説明し、了解の上で抜歯ケースとして治療を開始した。
治療期間は2年かかり、先月マルチブラケットを撤去した。そして今日、保定診断ということで治療を振り返ってみた。
2年というがその間にけっこう予約日に来院しないで、4週間サイクルが空いたこともある。
また指示したゴムかけ」も不十分だった時もあった。しかし2年でなんとか装置撤去までに至った。
患者さんは十分満足しているが、咬合がデュアルバイトで後方で咬むとオーバージェットが大きくなり臼歯部が安定したかみ合わせでなくなる。
咬合は不十分だったが、あれだけ多く上顎前歯を動かしたのに歯根吸収がほとんどおこっていない。これは幸いなことだった。
最近、この程度で外科を希望するのかというケースが多いなか、このケースこそ外科でやるべきだったと思う。
でも、歯根吸収もなく患者さんの満足を得られているから、術者の満足まで得られなくてもいいのかもしれない。