毎日の診療で気付いたこと

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Ⅰ期治療終了の時期

2009年初診時10歳7か月、現在14歳で上顎前突の男子が今日来院した。

前歯部にスペースがある上顎前突で混合歯列期だったのでプレートでスペースを閉鎖して下顎を前方に誘導することである程度の改善が見られた。

2年ほど経ち永久歯列となったので再検査、再診断を行った。

その時点では、非抜歯で行けるかと思う程度になっていた。

しかし、患者さん側がはっきりⅡ期に進む意向がみられななったため、その時点でⅠ期は終了と伝えて、さらに観察を続けた。3か月から6か月にまた使用時間を夜間使用に切り替えて診てみた。

今日、診るとプレートは夜間使っているようだが、オーバージェット、オーバーバイトは大きくなり、これから治療をするなら抜歯ケースと言わざるを得ない。

そのことを本人や母親に伝えても、現状の歯並び、かみ合わせが気になっている様子がない。

それでは治療が始まらない。このままずるずると観察を続ける意味がなくなったと判断して「終了」と決めた。

もちろん、この先「気になったら相談に来てきださい。その節は最初からとは言いません」

とは伝えた。

しかし、はいったん中断してしまうと「続きから」というわけにもいかないかもしれない。

治療について

 

 

 

 

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