2024/11/20

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2013年6月1日の記事

口元と抜歯2013/06/01

3年前に13歳で相談に来院したが、今日、再相談にみえた。

症例は両側上顎側切歯が口蓋側転位している叢生だ。中切歯はわずかに正常被蓋している。上下顎の骨格のバランスはやや反対咬合の顔つきで下唇が出ていて口唇閉鎖がしにくい。

初診時にも抜歯の可能性を説明してあった。今回の相談でも抜歯ケースとして治療するようになるだろうとお話しした。

その患者さんは抜歯を絶対にしたくないという。付添いの母親は抜歯しても治療を受けさせようとしている。

母親から「非抜歯では」との提案を受けたが、明らかに口元を悪くしてしまうことをしたくはない。

また、患者さんは高校2年生になっているため、家から通ってるうちに治療を受けさせたいというような意向もあった。

しかし、患者さんの抜歯拒否はかたくななため結局治療はあきらめた。

今後、大人になって自分の意志で自分のお金で治療を受けたいという日も来るかもしれない。その時に治療すればばいいと考えている。