今日は治療が忙しくなかったのでファイルの整理を行った。
ファイルと言っても紙ではなくサーバーやUSBメモリーにごちゃごちゃと溜ってしまったファイルをフォルダーに整理したり削除したりして、わかりやすくした。
そんなことをしている時に、昔の患者さんの顔写真がでてきた。
おそらく15年位前からのものだと思うが、現在も通っている人はほとんどいない。
いくら長い治療の矯正と言っても10年もするとほとんど通っている人はいなくなっている。
その患者さん方を眺めつつ治療の終わり方について考えることとなった。
その方々で、動的治療を終えて、保定をしっかり行って、終了の資料も採って、私から終了を告げた人は何人いたのだろうか。
おそらく非常に少ない。多くの最後は予約の日に来ない、連絡を取っても予約をとらない、リコールが延期される、そんなことでカルテが整理されていくことになる。
開業当初は終了をはっきりさせないとトラブルのもとになると考えて、こない人には電話やはがきで終了での決着をつけようとしていた。
しかし、その時の患者さんの対応は、来院しないし、たぶん予約も取るつもりもなさそうなのに、こちらで終了を持ち出すとそれには同意しない。そしてそのまま来院はしないが特にトラブルにもならず時が過ぎていく。
そんな経験をして、曖昧な終了の仕方もありかなと考えるようになった。
便りがないのは無事(特に不満がない)の証拠というように理解することにした。