25歳女性の患者さんの上顎左右中切歯と側切歯の間の根尖部にスクリューアンカー植立した。
この方は、以前、側切歯、犬歯間に植立して、上顎前歯部を圧下していたが、左側のアンカースクリューが動揺して十分な目的を果たさず撤去してしまった。
しかし、さらなるガミーの改善を望まれたため、今回の部位の植立を考えた。
しかしその間の歯根の間は狭く、とてもそのままでは植立できないと診た。
そこでアーチワイヤーを調整して歯根間が離れるように歯を移動させた。
4か月かけて移動したが、左側はまだ不十分であった。
けれども治療期間も長引かせたくないので今回は6ミリ(いつもは8ミリ)のスクリューをつかって植立した。
ブラスワイヤーで植立部位に目安を設定、パノラマレントゲン撮影を行い、写った像を参考に植立した。
植立途中で歯根にあたるとその手に伝わる感触と患者さんの疼痛からわかる。しかし今日は2本ともその感覚はなく、しっかりねじ込まれた。
これを利用して次回から上顎前歯部を圧下していくが、通常より短い6ミリなのでアンカーとして耐えられるかが少し心配だ。