初診が2006年、当時9歳の男子、過蓋咬合と叢生のケースだった。
プレートで上下顎の側方拡大とバイトの挙上を図った。
装置への協力が非常によかったので、治療の効果がでてバイトは挙がり、叢生もかなり改善していた。
しかし、永久歯へのはえ変わりがかなり遅かった。中学が終わるころまで上顎の左右第2乳臼歯が残っていた。
現在高校2年となったがまだ右上第2乳臼歯が残存していた。
そこでパノラマレントゲン写真を撮り2年前のそれと比較してみた。
ほとんど出てくる気配がない。その上、後続の第2小臼歯の歯冠のまわりの黒い影は少し大きくなっているようにも見える。
そこで、その乳歯の抜歯と出やすいように骨の削除を、静岡医療センターの口腔外科に依頼した。
これまでⅠ期治療としてやっているが、これから高校生の間にⅡ期治療を終わることができるか心配だ。