毎日の診療で気付いたこと

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10年間の治療

今日は17歳の女子高生の保定診断を行った。

初診は2003年、当時7歳の女子、主訴は反対咬合だった。

歯列はまだ上顎中切歯がでてくるところだった。

10年前はまだチンキャップを使っていたようで、カルテを見るとその後5年ほどそれを使って3か月に1度調整していた。

その後チンキャップを止めて半年に1度成長を診てきた。

昨年16歳になりもういいだろうとして、マルチブラケットで仕上げの治療をすることとなった。

その際の治療方針を考えた。中切歯はわずかに被蓋、両側側切歯がクロスバイトという状態だった。

口元はあまり出ていないので非抜歯で進めた。なんとか1年間の治療で仕上げることができた。

そして、先月にマルチブラケットを撤去して、今日、今までの経過を振り返り、今後の指導をする保定診断を母親を交えて行った。

まず10年前の写真を見て大笑いすることから始まった。治療経過を説明して現在の状態をお話しした。

アンケートの結果は満足となっていたが、私は口元が少し出てのではないかと気になった。

そのことを伝えたが患者さんも、母親も大して気にしていない様子だった。

本人の満足が大事だと思うので、素直に非抜歯で仕上がったことを喜べばよいのかなと思って診断を終えた。

治療について

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