6歳10か月の男子、過蓋咬合の患者さんの診断があった。
口蓋を下顎前歯で咬みこんで痛いとのことで一般歯科から紹介されてきたので、かみ合わせを早く挙げたい。
それにはバイトプレートを使うのが一般的だろう。
しかし、可撤式装置だあるため、協力がよくなければとても効果は望めない。
先日の検査でも、今日の診断でも、落ち着きがなく装置への協力など望めそうもない。
両親そろって初診相談を受けたり診断を聞いたりしているので親はとても熱心だ。
しかし、親も今の時期に子どもがプレートを管理できないことは想像している。
混合歯列期の治療は8歳くらいから始まることが多いことを説明した。
そこまで待っても治療に特に支障がないことや口蓋を咬んで痛むことも頻繁ではないことからすぐに開始することは避けた。
そして、そこまで待てば治療に対して協力も得やすくなるであろう。
だから6か月ごとの観察とした。