2011年6月。初診時23歳の女性で、叢生とガミーを気にされて相談に来た。
抜歯に期間がかかり、実際に治療は2012年からとなった。
上顎歯の遠心移動のために、両側5.6番間に植立した。
さらに、ガミー改善の目的で上顎前歯の圧下のため、上顎両側2.3番間に植立した。
上顎前歯のアンカースクリューは、3か月ほどで緩んでしまった。私は目的を果たしたと思い撤去したが、患者さんはさらにガミーの改善を望んだ。
そこで、上顎1.2番間に再度アンカースクリューを植立することにしたが、歯根間がとても狭い。
そこで4か月ほど歯根間を拡げる矯正処置をしたのち植率した。
それを支えに前歯を圧下したのだが、うまくできたと思った右側が緩み始めている。
今度はさらにガミーの改善が進んだと思われれるので、これで終わりにできないかと考えている。