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非抜歯で装置撤去

11歳男子で上顎前突、下顎前歯の叢生の患者さんのマルチブラケット治療を行い本日、装置を撤去した。

昨日ブログに書いたのは治療途中で抜歯ケースに切り替えたケースだった。

今日は逆に抜歯に切り替えようと提案したが、結局、非抜歯のまま装置をはずした。

装置装着後5か月ほどして、口元が気になり、抜歯の提案をした。両親は了解したが、本人の同意を得られなかった。

それならば、治療を長引かせても意味がないので、早期にはずすことにした。今日は8か月目だった。

料金も低く設定して、もし気が変わり将来当院で抜歯による治療を行う場合には残りの金額で行おうと提案してある。

装置を撤去しても唇の閉じにくさは残るのが気になる。

当院の検査では口唇を閉鎖した時のオトガイ筋の電位を測っている。

歯列を拡大して、治療前より値が悪くなっているのではないかと心配していた。

しかし、結果は同じだった。そのことがせめてもの救いだった。

昨日、今日のブログのように治療途中で抜歯を検討することが頻繁にあるわけではない。

やはり診断でしっかり決めるべきだ。しかし悩んだとき、患者さんに納得してもらう方法としては残しておいてもよいと思っている。

抜いても抜かなくても、納得がいく治療ということで進めていきたい。

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