最近は混合歯列期の反対咬合の治療が少なくなり、チンキャップを作ることがなくなった。
そのようなことはブログに何度か書いたが、今日はめずらしく作ることになった。
何年前に作ったか記憶を頼りにカルテを調べてみると、およそ5年ほど前だった。
その後、仮診療所での2年2か月の間は一度もつくらないし、新診療所となり1年半の間作っていないんだと、感心してしまった。
30年前開業まもないころ、チンキャップの調整をしない日はなかった。
原因は反対咬合が少なくなった、外科併用が発達して長い間の成長抑制が面倒、さらにその学術的根拠が疑問、などがあげられるのだろう。
しかし、今日、作成したのは、まさに昔を思い出す、一番ふさわしい症例だったからだ。
今日装着した3点セット、(リンガルアーチ、スライディングプレート、チンキャップ)できっと早い時期に被蓋改善は行われるだろう。
でも、今は一番暑い季節、寝るときのチンキャップは、苦しいだろうと想像がつく。
患者さんには「涼しくなってからでもいいよ」と言ってしまった。