初診は2004年10歳の男の子だった。
自宅が千葉市だが、お父さんが車で連れてきてくれて、当時のやり方、リンガルアーチとチンキャップで反対咬合を改善した。
昨年、大学生になって、左の側切歯がクロスバイトになっていたため、上顎のみブラケットをつけて治療した。
半年程度で改善、固定式のリテーナーを接着して終了とした。
しかし、先日、固定式のワイヤーが一部はずれたとの連絡がはいった。
そして、今日の来院となった。
今日は千葉から自分で車を運転してきたという。
運転免許も取れる年齢となり、体力もあるだろうから千葉から車で往復しても驚くことでもない。
しかし、カルテを見ると10歳の初診のころを思い出す。
その子、10年近い歳月で子供がりっぱな大人になっている。
その当たり前のことから、はたして自分の10年はどうだったかと考えてしまう。
ただ、歳をとっただけだろうか。そうは思いたくない、まだもう少し進歩していきたい意欲はだけはあるつもりだが。