毎日の診療で気付いたこと

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15年ぶりの来院

初診は1997年3月、当時16歳の女子高生だった。

その患者さんが今日、来院した。

骨格的に下顎が出ていて、咬合は切端、上顎は両側側切歯が口蓋側転位してクロスバイトのなっていた。

当時はこの程度だから、上顎第2小臼歯、下顎両側第一小臼歯の抜歯で1年11か月ほどの治療で終わっていた。

動的治療期間中も「不来院」が何度かあったが、動的治療終了とともに、まったく来院しなくなった。

何度か連絡したが来院せず、カルテは終了扱いになっていた。

先日、来院の電話があったため、倉庫から模型やレントゲンなどを持ってきた。

その動的治療終了時の歯型を見てみると、けっこううまく治っている。

それが、保定なしでどうなったかと心配して口の中を見てみると、まずまず咬合は安定していた。

上顎側切歯はやや口蓋側転位はしているものの、初診時模型と比べると、動的治療終了時に近かった。

今日の主訴は歯並びというよりも右顎関節の症状と、オトガイが出ていることだった。

実は、その弟が最近、顎変形症の手術をしている。それに刺激されて、相談に来たようだ。

しかし、咬合は安定していて、顎関節症状がその手術の対象となるとは考えられない。

結局、顎関節のパノラマX線写真を撮ったが大きな関節の問題は見つからず今日の診療は終わった。

最近は手術への抵抗も少なくなったのかなと感じた。

治療について

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