3日前にマルチブラケットを撤去し通常のようにクリアリテーナーを装着した患者さんから電話がかかって来た。
上顎の前歯の口蓋側のクリアリテーナーの辺縁が舌にさわり話しにくい(タ行、サ行)ということだった。
そこについては以前は、丁寧に歯に沿って切っていた。しかし、それほどのことをしなくても、ほとんど「気になる」という患者さんはでなかった。
今回のケースは、まだ装着3日、加えて大学受験が迫っているストレスも関係しているのではないかと思っている。
クリアリテーナーは全般的に見た目も使い心地も良い保定装置と思っている。
しかし、気にしだしたらば、どんなことでも気になってしまうのが人ではないだろうか。
その患者さんに、それよりもっとうっとしいと思われるパラタルバーを治療の初期に装着した。
その時には、それほど不満はなかったし、今も大したことはなかったと言っていた。
このようなことは多分に気持ちの面がでるので、できる限り意にそうように調整した。
さらなる要求もあったが、装置が機能しなくては意味がなくなるので、説明して残りは慣れてもらうことにした。