アーチワイヤーをコーティングし、歯の色に近くしたワイヤーは30年近く前にランサー(アメリカの矯正材料屋)から発売されていて購入してあった。
たまに、それを聞かれたとき、見本のようにみせて、積極的に使うことはなかった。
最近、新患の方から、ホワイトワイヤーについて尋ねられることが多くなってきた。
実際、望まれて使っている患者さんもいる。
先日の仙台での日本臨床矯正歯科医会でも材料屋さんの説明会で、白いワイヤーやそれに関連するものが多く話題となっていた。
それらは、値段が高いだけで、通常と同じやり方で使えて特に技術がいるわけでもないので簡単に希望に応えられる。
だから少し、種類を増やしておこうかと考えている。
しかし、需要はそのように見えないものを望むばかりではない。
一番見えないことを望みそうな20代の女性が堂々と(?)メタルブラケットを付けていくのも多くみられるようになった。
そしてその理由が透明ブラケットとの料金の差ではないという。
機能的であれば、見える、目立たないなどどうでもよいと言っていた。
またカラーオーリングで飾ったり・・・。
需要が多様化している。それだけ矯正治療が普及してきているということなのだろうか。