昨日、ホワイトワイヤーについてブログに書いた。
同じく審美的なということで裏側の矯正はとも時々聞かれる。
私はリンガルブラケットは30年以上前から興味を持ち、大学に見学に行ったり講習会を受けたりもした。
そして数例は治療したが、見えないことをメリットすれば、それだけで他は時間がかかったり、仕上げが難しかったり、あまりメリットを感じられず、そのやり方から遠ざかってしまった。
初診相談で聞かれた時には、リンガルを専門的にやっているようなところで、こだわりをもって治療を受けてくださいとアドバイスしてきた。
そして、リンガルブラケットはより精密に仕上げられるように進化してきたように思う。もちろん簡便を追及して複雑な構造のセルフライゲーションまで出てきたようだ。
しかし望んでいたことはそんなことではなく、もっと機能は単純で装置も簡易なものでよいと思っていた。
以前パンフレットで興味を持っていたが、先日の仙台の日本臨床矯正歯科医会で実物を見て、これならば使えるかと思った。
もちろん、治療できるケースはごく限られている。でも、舌側から拡大しながら排列するには適当だろうと考えて、症例を選んで使ってもみようと思っている。
これで、少しは裏側の矯正を望まれている患者さんの要望に応えられるかもしれない。