だんだん矯正用ミニスクリューインプラントという名前は消えていくのかもしれない。インプラントアンカーという名前で薬事承認され、4月からは保険導入される予定だと聞く。
夕方に来院された20歳女性、治療も終わりに近づいているところだが、最初の治療計画にはなかったガミースマイルを治したいということになった。
期間がかかっても、治したいとの意向でインプラントアンカーを植立することとなった。
今年に入ってからは初めてとなる。前歯部なので処置はしやすい。事前に目標の位置の歯根間を広げてあったので実際に植立する部位にブラスワイヤーで曲げた目標点を写し込むレントゲン撮影を行った。
植立する位置を決めて、左右1本づつ慎重にねじ込んでいった。
両方とも、疼痛もほとんどなく、歯根に当たる感覚もなく、一滴の出血もなく短時間で終わることができた。
今後このアンカーで上顎前歯部の圧下がスムーズに行われ、ガミーが改善するように治療を進めていきたい。