2010年6月5日の記事

１０年前に動的治療が終了し、リテーナーを入れた患者より、先日電話連絡があり、リテーナーをなくし、再製作を希望する電話が入った。
現在、仮診療所であるためカルテが手元になく、倉庫まで取りに行き、経過を読んでみた。
そうしたら、保定中の管理が書かれていたカルテにはリテーナーをなくし再製作が２回ほどあった。
また歯肉の状態が良くないなどとあまり良い経過は書いてなかった。
そして６年前からは再三のリコールの呼び出しにも来院せず、カルテは終了扱いとなっていた。
そして、本日、その方が来院した。
口の中の状態を診ると、上顎のみリテーナーを使用していたようで上顎歯列の戻りはあまりないようだが、下顎歯列は使用していないため叢生が生じている。前に指摘していた歯肉は相変わらず悪い状態だ。
そのような状態で希望の上顎のリテーナーだけ再製作して良いものだろうかと思った。
結局、歯肉は一般歯科医院での治療を勧め、リテーナーは１年毎の観察を提案して希望のように上顎だけ作製した。
しかし帰りの受付では、来年のリコール連絡を断って去って行った。
管理もできないリテーナーを作ってよかったのだろうか。

｜ブログ｜2010年6月｜17:31:34