2024/04/27

カテゴリー

2010年12月13日の記事

顎関節症状を伴う矯正治療2010/12/13

今日は顎関節の症状を伴う30歳女性の矯正診断を行った。

主訴は上顎両側側切歯の先天欠如でその部に犬歯が近心移動して、犬歯の部分には乳犬歯が残存している状態だ。

かみ合わせは深く、笑った時、上顎の歯肉が見えることも気にしている。

矯正治療計画としてはアンカースクリューを植立してマルチブラケットで上顎前歯を圧化したり両側側切歯部のスペースをあける計画をたてた。

だが、矯正治療は顎関節の症状改善には良いことにつながると思うが、それに至るまでに、矯正治療中に咬合に負担をかけてしまうことになる。その結果、症状の悪化も予想される。現在もある症状を悪くしたくない。

そのため、矯正治療前に顎関節の診断と治療を勧めた。しかし当院では十分な顎関節の診断と治療はできないためどこかに依頼することになる。

幸い、都心に勤務の話があるようで、ぜひ、そちらでよい治療をうけてほしい。そしてもし当院まで矯正で通ってくれるならば、矯正治療は当院で行っていくつもりだ。