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2016年5月16日の記事

矯正治療だけでは骨格は治せない2016/05/16

今日の初診が17歳女性、問診票にはかみ合わせが悪いと書いてあった。

口腔内写真を撮るためユニットに座ったとき下顎が出ていることが気になっているのかなと想像した。

しかし、写真を撮り始めると歯列、咬合はほとんど問題のない状態だった。

写真を撮りながらこれは矯正治療を施されているなと感じた。

相談も始めるとやはり小さい頃矯正治療を行っていたと言う。

現状でこの程度に安定しているという事は矯正治療は成功したと言えるのであろう。

しかし、患者さんは成長が終わった今、こうして矯正歯科に相談に来ている。

この事をどう考えたらいいんだろうか。

矯正だけでの治療は成功している。しかし、患者さんを満足していない。

小さい頃、一切矯正をしないで、今の時期になって顎変形症として処置した方がよかったのだろうか。

この状態で顎変形症として口腔外科に相談すると、おそらく、術前矯正で上顎を抜歯してでも反対咬合を作り出すことを依頼されるだろう。

これは小さい頃やった矯正治療を否定するようなもので不適当だと思う。

このような相談はだんだん増えてくるだろう。

今回は顎変形症手術後のレントゲン写真を見せたりして、その大変さを伝えてお帰りいただいたが、この相談者が満足するためにはどうしたらよいのだろうか。

美容外科なのだろうか。そうなると、そちら方面の知識もにつけなければ矯正歯科相談できなくなるのかな。

矯正相談

 

 

 

ブログ2016年5月|19:47:53

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