今日、保定診断した患者さんのカルテ作成日は2003年4月19日、当時8歳の女の子だった。
主訴は反対咬合、骨格的にはあまり問題ないが、まだ反対咬合にはチンキャップを使っていた。1年くらい使っている記載がある。
被蓋は改善したが、今度はバイトが深い上顎前突の様相を示してきた。今度はバイトプレートを使い咬合拳上を図っている。
そして3年ほど前、再診断した、叢生の強い上顎前突であった。さらに左第2大臼歯の鋏状咬合もあり、けっこう難しい状態になっていた。
上顎左右第1小臼歯、下顎左右第2小臼歯を抜歯してマルチブラケットによる治療が始まった。
それからブラケットを先月はずすまでに2年8か月ほどかかっている。
それだけの期間をかけても、患者さんから不満のでるような状態ではないが専門医の仕上げとすれば不十分な治療結果となったている。
振り返っても、その時期、時期には適切に対応している。患者さんの協力も良かった。一見そんな難しいケースにも見えない。
なんで、こんな期間がかかり、十分な仕上げができなかったのだろうと考えてしまう。
やはり、難しい要素を見抜けなかったのかもしれない。でもなんとかこの程度で保定できてよかった。