初診時6才、現在10才の女の子が来院した。
治療はまだ開始していないが、6歳の時点で先天欠如歯が6本あり、保険適用で検査、診断、観察を行ってきた。
1年半ほどレントゲンを撮っていなかったので本日パノラマX線写真を撮影した。
初診で6歳の時の診断には上下顎左右側の第2小臼歯が4本と上顎両側側切歯が2本で合計6本となっている。
たぶんその時点では第2大臼歯の先天欠如と決めるには早いと考えたのだろう。
今日のレントゲン写真を見ると、上顎両側第2小臼歯の歯胚が第2乳臼歯の歯根の間に見られる。
これで6歯欠損の保険適用が出来なくなるのかとちょっと考えてしまった。
しかし、この年齢になっても第2大臼歯の歯胚が1本も認められない。
だから、合計10本の先天欠如ということになった。
その結果、上顎両側第2小臼歯が出てきてから治療開始ということになるので、だいぶ先になりそうだ。
また、上顎前歯部のスペースの見た目の悪さを補うため、一般歯科で仮のブリッジのような物が装着されていた。
この様子では治療はまだ始める段階ではないと思われた。