21歳男子、数年前に動的治療は終えて保定観察も終了に近かい患者さんは来院した。
3ヶ月前に左下の智歯が近心傾斜して出てきたことがわかった。
この患者さんは第一小臼歯を4本抜歯している。
智歯は4本ともあり、右側はしっかり咬合している。
左側は上顎が正しい位置にはえてきているのに下顎はこのままでは正常に咬合しない。
なんとか簡単な方法で近心傾斜の智歯を起こして4本を役立てることができないものかと考えた。
まずはセパレーターを引っかかっている智歯と手前の歯の間に挟むことを行った。
やはりそれだけではすっきりと出てこない。
そこで7番、6番にブラケットをつけ、智歯には小さいチューブを付けてワイヤーを通した。
そうするとすぐに起き上がり、次回にはその装置を撤去できるくらいにまでなった。
先日書いた第一大臼歯を起こしたときのように装置をつけたしまった方が早そうだ。