私の所属する公益法人 日本臨床矯正歯科医会では社会医療委員会が矯正歯科の相談を受けている。
そして回答しそれを2年に1度冊子にして会員に届けている。
前巻をスタッフと輪読してどのような相談がありどのような回答をしているか勉強した。
今回届いた冊子を見ると、かなり厚く前巻の倍くらいあるのではないかとみた。
そのことはそれだけ矯正治療の件数が多くなり相談も多くなって来ているということだろう。
とても厚い本を全部読むわけにはいかないが治療の合間に少し見ていった。
おおむね相談内容は前巻と変わらないように思えたが、矯正治療を受ける年齢の高齢化と国際化が感じられた。
30代、40代が矯正治療に過大な期待を持ち、矯正歯科医がそれを簡単にかなえられると始める。
この辺にトラブルの元があるのではなかろうか。
矯正治療は年齢に関係なく歯は動き矯正治療はできると言われている。
それを否定するわけではないが、治療期間は余分にかかり治療に伴う問題も起こりやすい。
だからやらない方が良いと思うことだって多々ある。
ただ白書を読むとその様な感覚では書いてない。
トラブルを避けるにはやらないという選択肢も十分に考えられるのではないだろうか。