高校時代にマルチブラケットで治療行っていて大学入学で大学の先輩診療所に転医した患者さんが来院した。
現在は保定観察で先月来院した。リテーナーはあわないし、ブラッシングは悪く歯肉も良くなかった。
現在の住まいもそれ程近い距離ではないが、来院してもらっている。
先日、先輩から治療の経過の模型や治療経過のDVDが送られてきている。また電話でも経過の報告を受けている。
実に丁寧な治療をしていただき、写っている写真ではとても良い状態だった。
それが、管理を離れるとひどい状態になっている。何とか回復したいと思って来院していただいている。
このことからも矯正治療にとって転医はいいことではないと感じる。
だから、高校2、3年生の初診相談では必ず進路を聞いている。
進路が通えなくなる所への場合は引き受けないことにしている。
引き受けた方は「通える」と言っているはずだ。けれども進路が変わるのもやむをえない。
その時にはできるかぎり、料金の精算や転医の紹介をしている。
日本臨床矯正歯科医会の説明などでは会員間でスムーズに転医できるようなこという。
その様なシステムは構築されているが、できるだけ1カ所で治療を終えるようにした方が良いと思う。