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アンカースクリューは脱落が1割とも2割とも言われている。
当クリニックでもその様な割合だと思っている。
今日は30代女性の上顎右側のスクリューを動揺があり撤去した。
その患者さんの左側は植立し次回にパワーチェーンを引く時に既に動揺して撤去した。
右側も少し緩くなってきたが締め直したりして、犬歯の遠心移動には使えた。
このように植立が上手くいかなかったのは技術面と骨の性質、感染などが考えられる。
植立の技術面だが開始から10年以上経っているので、上手になっていると思っている。
両側が脱落した今回の例では骨の性質(緻密でない)によるもかもしれない。
このような脱落も心配しているが最近では15才以上の抜歯ケースではほとんど使用している。
しかし今まではすべて頰側、唇側だった。
他にも口蓋側に植立するやり方は多く紹介されている。
特にアンカースクリューでワイヤーの構造物を口蓋に留めてそれよりパワーチェーンなどで力をかける。
こんなやり方をすれば色々な歯の動かし方ができ治療の幅が広がる。
そのため口蓋にねじ込みやすいコントラアングルのドライバーを先日の日本臨床矯正歯科医会神奈川大会で購入してきた。
それを使って良いフォースシステムを構築できると期待している。